第四期(1977~85年)

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作曲年発表年 曲 名 作詞者名 作曲者名 楽譜 音源 関連年表
1977 ひろしまの母 石本美由起 古賀政男
1977 平和公園 大槻明子(補作・石本美由起) 大塚博堂 ・米カーター大統領、3~4年間の核実験全面停止をソ連に提案したと発表
1977 ヒロシマあるかぎり 竹森真喜男 団伊玖磨
1977 あなたの椅子 山口洋子 平尾昌晃 ・佐世保市議会、原子力船「むつ」受け入れ決定
1977 慟哭 山田数子 尾上和彦
1977 雲が人々を殺さぬように ナジム・ヒクメット たかひらつぐゆき
1977 河を流れているような 被爆中学生の記録より編詩 関忠亮・林光
1977 祈りの曲第2「悲歌」 川崎優
1977 ソプラノと打楽器とコントラバスのための祈り 山田数子 早川正昭 ・NGO被爆問題国際シンポジウム開会
1977 八月のヒロシマ 高田敏子 中田喜直 ・広島平和文化センター及び
広島平和教育映画ライブラリー共催の
原爆映画上映会開催
1977 赤い灯ろうを 奥田久美子 1977年創作講習会第3グループ ・77年原水爆禁止統一世界大会、14年ぶりの統一大会となる
1977 オラトリオ「ヒロシマ」 尾上和彦
1977 名前をかいて 小森香子 大西進
1977 ひとりになって 不詳 不詳
1977 被爆地広島の桜 野口家嗣 平井哲三郎
1977 母の窓辺 みちわたる 岩見和夫
1977 灰が降る 三好達治 宗像和
1977 ひろしま・ながさき 不明(宗像和?) 宗像和
1977 ねがいの灯 峠三吉 宗像和
1977 花と折鶴 大西進 大西進
1977 ひとつの夏に 門倉訣 園田鉄美
1977 みんなが笑うまで 林 学 林 学
1977 美しい朝のうた 瀬野とし 木下そんき
1978 戦跡 ひとりたみへい(八木たかし編) 八木たかし
1978 死んだ女の子 ナジム・ヒクメット 外山雄三 ・米国防省、核実験に参加した復員軍人30万人の放射能被曝調査を指示
1978 歴史 石崎勝子(石本美由起補作) 森田公一
1978 川に映る町 星野哲郎 小杉仁三 ・ジュネーブでNGO軍縮会議開催
1978 遠い行列 上林猷夫 黒髪芳光
1978 明日への伝言 山川啓介 いずみたく ・米、ビキニ放射能汚染から住民の強制再移住を決定
1978 ヒロシマというとき 栗原貞子他 岩田隆則
1978 慟哭 山田数子 早川正昭 ・初の国連軍縮特別総会開催、日本から500名の代表団が2018万の核兵器禁止署名をもって参加
1978 哀傷 第1番 竹西正志
1978 夾竹桃の歌 高岡良樹 高岡良樹 ・反核アニメ「ピカドン」完成
1978 今からでもおそくない 岩田隆則 岩田隆則
1978 今年も夏が来ました 岩田隆則 岩田隆則 ・78年核兵器完全禁止・被爆者援護原水禁世界大会開催、長崎大会は⑮年ぶりの統一大会となる
1978 いのるヒロシマからたたかうヒロシマへ 岩田隆則 岩田隆則
1978 にんげんをかえせ 峠三吉 岩田隆則 ・東京都庁で初めての「広島・原爆記録展」開催
1978 てんをうつな 板谷正典 岩田隆則
1978 しのびよる 岩田隆則 岩田隆則 ・第1回国連軍縮週間はじまる
1978 原爆犠牲者のための・・・「祈り」 山本百合子 佐藤正二郎
1979 相生橋で 田村和男(石本美由起補作) 庄野真代
1979 鐘よ鳴りひびけ 横井弘 船村徹 ・原爆問題総合広島研究会発足
1979 原爆反対の灯を高く 前野秀雄 もとぎあきら
1979 八月の歌Ⅳー語りつたえよー 青木渡 本間雅夫 ・米、スリーマイル・アイランド原発事故
1979 永遠のみどり 原民喜 原守夫
1979 青い地球を 埋田昇二 木下そんき ・憲法学者ら17氏「非核三原則法案」を発表
1979 青く輝く地球のために(合唱組曲) 埋田昇二 木下そんき
1979 黒い歌 村野四郎 高橋雅光 ・米・ソ、SALTⅡ調印
1979 しおさい 埋田昇二 木下そんき ・初の国産濃縮ウランの生産開始
1979 ぶらんこ 埋田昇二 木下そんき
1979 相生橋 埋田昇二 木下そんき
1979 僕らの愛は 埋田昇二 木下そんき
1979 広島レクイエム 糀場富美子
1979 バリトン、フル-ト、ピアノによる歌曲「黒い歌」 村野四郎 高橋雅光
1979 小さな骨 深川宗俊 大畠雅美
1979 八月六日の涙橋 さかもとひさし 大畠雅美
1979 慈仙寺の鼻に鐘がなる イシミツヨシテル 大畠雅美
1979 あなたのなまえはヒロシマ 佐々木昌 佐々木昌
1979 広島原爆養護ホームの歌 地京敏信 佐藤正二郎
1979 ヒロシマの少女 グエン・ディン・ティ 大畠雅美
1979 ヒロシマの少女の折鶴 ヤオホラン・インヘ(訳・藤公之助) ダリザフ・ダッシニャム
1979 花ぐるま 滝田常晴 小椋 佳(編曲・高田 弘)
1980 海に生きたあなたよー久保山愛吉さんの霊に捧ぐー 埋田昇二 木下そんき
1980 折鶴のうた 吉田豊 中島修一 ・パリでユネスコ軍縮教育世界会議開催
1980 折鶴の歌 吉田豊 林学
1980 二人のふる里 栗原淳子(石本美由起補作) 吉田正 ・原水爆禁止80年世界大会、東京・広島・長崎で開催、SSDⅡにむけて8項目緊急行動をよびかける「東京宣言」採択
1980 わすれないで 洲加本有衣子 平井哲三郎
1980 平和の組曲・オープニング 宮川泰 ・モスクワオリンピック大会にJOC不参加決定
1980 原爆を許すまじによる変奏曲 外山雄三 ・映画「青葉学園物語」完成
1980 巷塵 米田栄作 市場幸介 ・イラン・イラク戦争勃発
1980 荒墟に佇ちて 米田栄作 市場幸介
1980 風化 すずききよし すずききよし
1980 傷だらけの手 福田須磨子 木下そんき
1980 燎炎の賦 原民喜ほか 宗像和
1980 女声合唱のための組曲『ひろしまの詩』 洲加本有衣子 平井哲三郎
1980 長編詩ヒロシマ日本人狂詩曲 ドミトリー・ホフマン ドミトリー・ホフマン
1980 折鶴行進のうた 吉田豊 石原いっき
1980 折鶴よ世界に 吉田豊 園田鉄美
1980 平和へのメッセージ 松永勇次 松永勇次
1980 ぼくらの列 藤本洋 林学
1980 おりづる 吉田豊 高田龍治
1980 おばあちゃん 山家和子 大西進
1980 草の根の母たち 山家和子 大西進
1980 戦争の足音 長崎センター合唱団 園田鉄美
1980 千恵子に捧げるノーモア・ヒバクシャ 櫛田フキ 中島修一
1980 悲しいけれどー原爆症の人たちにー 三木稔
1980 明日への希望 岩谷時子 宮川泰
1980 母さんに花を 山家和子 大西進
1980 いちめんの焼け野原 園田鉄美 園田鉄美
1981 永遠のみどり 下畠準三、栗原貞子、原民喜 外山雄三
1981 新生 明日香ゆう(洲加本有衣子) 平井哲三郎 ・ローマ法王ヨハネ・パウロ二世が広島入りし原爆慰霊碑に参拝
1981 命の手紙 洲加本有衣子(石本美由起補作) 西脇久夫
1981 チェロ詩曲「海鳴り」 宝木実 ・米原潜、東シナ海で当て逃げ、日昇丸沈没
1981 八月の歌Ⅴーさつまいもの歌ー 水野潤一 本間雅夫
1981 わたしの海と空を 瀬野とし 木下そんき ・レーガン大統領、中性子爆弾製造を決定
1981 弦楽四重奏のためのモルト・アダージオ 佐藤敏直
1981 写真の中の友 峡草夫 山口修 ・ドイツ、ボンで反核集会
1981 生命を愛しむ 福田須磨子 山口修
1981 原爆句抄 松尾あつゆき 山口修 ・日本原子力発電敦賀1号機原子炉から放射能漏れ
1981 オペラ「はだしのゲン」 原作中沢哲治、台本清水高範 保科洋
1981 祈り 栗原貞子 中村雪武 ・広島平和記念館が原民喜の没後30周年回顧展
1981 川よとわに美しく 米田栄作 三枝成章
1981 ヒロシマ ブランデン テホン
1981 八月の歌Ⅵー僕は死ねないー 徳納晃一 本間雅夫 ・SSDⅡにむけて、核兵器完全禁止と軍縮を要請する国民運動推進連絡会議発足
1981 カンタータ「みどりの炎」より〔ヒロシマのみどり〕 栗原貞子ほか 外山雄三
1981 ある被爆者の話 藤本洋 林学
1981 ガラスの風船 門倉さとし 熊谷賢一
1981 だれがこしらえたの 有馬敲 熊谷賢一
1981 歌曲集「慟哭」(オーケストラ版) 山田数子 尾上和彦
1981 ヒロシマ ゲイリー・ムーア
1982 平和シャローム 吉川文郎 大西進
1982 ぼくらは冬のリトルボーイ 飛塚優、深川宗俊 高田龍治 ・文学者287名が「核戦争の危機を訴える文学者の声明」を発表、以後、美術家、音楽家、写真家、演劇人らの反核声明あいつぐ。
1982 ヒロシマの空に 村中好穂 村中好穂
1982 花は語ってくれるだろうか 門倉さとし 宗像和 ・82年「平和のためのヒロシマ行動」に20万人が参加
1982 いま黙っていていいのだろうか 藤川健夫 木下そんき
1982 きいてください 洲加本有衣子 池辺晋一郎 ・映画「ヒロシマ・ナガサキー核戦争のもたらすもの」完成
1982 妹よ-原爆で殺された鈴子 増岡敏和 杉本憲一
1982 洲加本有衣子 平井哲三郎 ・第2回国連軍縮特別総会開催
1982 夾竹桃の子守唄 石本美由起 団伊玖磨
1982 組曲・何げない風景 星野哲郎 藤原秀行 ・コンサート「反核・日本の音楽家たち」開かれる
1982 組曲「おこりじぞう」 山口勇子 くらだゆうじ
1982 広島・市電・街景色 三宅立美(補作・石本美由起) 因幡晃
1982 ひろしまのうた ブランデン M・ウィリアムソン ・10フィート運動の入手フィルム、広島で初公開
1982 新原爆小景 原民喜 林光
1982 にんげんをかえせ 峠三吉 中田信次
1982 ホロホロ桟橋 水木れいじ 浜圭介
1982 二つの小品 中村雪武
1982 ひとつのプロローグ 野崎真立 中村雪武
1982 八月の歌Ⅶ-微笑- 峠三吉 本間雅夫
1982 よびかけ 金子光晴ほか 外山雄三
1982 水 第一 宗像和
1982 CHINKON-KA(改訂版) 原民喜 細川俊夫
1982 蔓びる影 津田欣二 遠藤雅夫
1982 ソプラノ、ヴァイオリン、チェロとピアノのための広島が言わせる言葉 原民喜 新倉健
1982 祈り 富永三郎
1982 ヒロシマというとき 栗原貞子 ウド・ツィンマーマン
1982 マンドリン・オーケストラのための群炎第5番 熊谷賢一
1982 哀傷 第1番 竹西正志
1982 音楽構成詩「ヒロシマからニューヨークへ」 熊谷勇二 大西進
1982 ONE MILLION IN NEW-YORK 熊谷勇二 大西進
1982 国連へ 熊谷勇二 大西進
1982 おはぎのうた 熊谷勇二 大西進
1982 おばあさん 熊谷勇二 大西進
1982 セントラルパークへ 熊谷勇二 大西進
1982 百万人の大行進 熊谷勇二 大西進
1982 地球の子ども 熊谷勇二 大西進
1982 雲に人間を殺させるな ナジム・ヒクメット 外山雄三
1982 白い翼の鳥にのって 加藤千尋 御主博実、林善之助、たかだりゅうじ
1982 Hiroshima ジュリウ・ベルトーク
1982 広島のおこり地蔵 成瀬左千夫 寺西敏雄
1983 黒い雨 宮川泰
1983 オペラ「おこりじぞう」 金子静江台本 尾崎敏之 ・カール・セーガン「核の冬」を警告
1983 ツルの歩み 西岡光秋 黒髪芳光
1983 千羽目のツル 西岡光秋 黒髪芳光 ・核戦争映画「ザ・ディ・アフター」公開
1983 百の願い、千の願い 西岡光秋 黒髪芳光
1983 人工の星の落下 E・T・リチャードソン E・T・リチャードソン
1983 男声合唱とピアノのための「祈りの虹」 峠三吉、金子光晴、津田定男 新実徳英
1983 八月六日 峠三吉 杉本憲一 ・ノーベル平和賞のマザー・テレサ、広島市訪問
1983 祈りⅡ 富永三郎
1983 尺八と薩摩琵琶による「悲しみのドーム“弧響”」 高橋雅光
1983 死せる広島を偲べる哀歌(チェロとピアノのための) 黒住彰博
1983 AUGUST 1945 二十絃箏とオーケストラのための 三木稔
1983 おわりのない朝1945.8.6 助川敏弥
1983 あの日が近づくと 西岡光秋 黒髪芳光
1983 ツルを折る 西岡光秋 黒髪芳光
1983 ツルのなみだ 西岡光秋 黒髪芳光
1983 幻のツル 西岡光秋 黒髪芳光
1983 歌曲集 「ヒロシマのツル」 西岡光秋 黒髪芳光
1983 ヒロシマの有る国で 山本さとし 山本さとし
1983 そして、一輪の花のほかは…Ⅲ墓標 峠三吉 外山雄三
1983 雲ものがたり1945・・・夏 寺井一通 寺井一通
1983 鳥の歌・ひろしま(オーケストラ版) 原 民喜ほか 尾上和彦
1984 語り部の女 あきたかし あきたかし
1984 尺八独奏曲「寂」(1984) 早川正昭 ・「反核・日本の音楽家たち」が東京で総会
1984 わたしの希望 夢丘薫 山内秀夫
1984 追憶の川 栗原貞子 葦原邦子 ・「ヒロシマ・ナガサキー核戦争のもたらすもの」ビデオ版完成
1984 おこりじぞう 山口勇子 高岡良樹
1984 被爆者の葬煙 金藤豊
1984 ピアノのための「生命」 中島克磨
1984 ヴァイオリンとピアノのための「哀歌」 中山義徳 ・米大統領、日米開戦日をパールハーバー回想の日とすると宣言
1984 ピアノソナーロ「エテルナ」 浅川春男
1984 即興曲Ⅰ「カプリチオ」 高橋雅光
1984 ブロークン・アローの歌 山田かん 園田鉄美
1984 無数の広島 BIMBO BIMBO
1984 合唱曲「折鶴のとぶ日ー原爆の子の像によせて」 小森香子 浜名政昭
1985 ねがい 安藤シゲ子 小川寛興
1985 交響曲第6番“HIROSHIMA” 団伊玖磨 ・ソビエト、核実験を停止
1985 あなたへ 夢丘薫 山内秀夫
1985 太き骨は 正田篠枝 中村雪武 ・広島市議会、「核兵器廃絶広島平和都市宣言」を全会一致で決議
1985 三つのフーガ 寺原伸夫
1985 折り鶴 梅原司平 梅原司平
1985 八月のうた 木下そんき ・第1回世界平和連帯都市市長会議が広島市で開幕海外22カ国64都市、国内31自治体の市長ら代表200人が参加し、国境を越えて市民連帯を討議
1985 花園にて At the Flower Garden (台本)ふじたあさや 三木稔
1985 ある女絵かきの詩 中山千夏 小室等 ・被爆40周年平和祈念式海外から49社の報道陣が8・6式典など取材
1985 あなたの名前を 園田鉄美 園田鉄美
1985 ナガサキから 園田鉄美 園田鉄美 ・「愛と平和」をテーマに第1回国際アニメーションフェスティバル広島大会開催
1985 平和の旅へ 松永真治ほか 園田鉄美ほか
1985 ボタンの向こうは冬 松永真治 園田鉄美 ・「核戦争を防ぐための国際医師会」がノーベル平和賞受賞
1985 苦しみの日々 松永真治 園田鉄美
1985 娘よ 園田鉄美 園田鉄美
1985 語ってください友よ 園田鉄美 園田鉄美
1985 平和の鐘を鳴らそう 園田鉄美 園田鉄美
1985 平和の旅へ 松下進、園田鉄美 園田鉄美
1985 カンタータ「〈みどりの炎〉より「ヒロシマのみどり」 栗原貞子 外山雄三
1985 組曲「夢千代日記」 早坂暁 吉田正
1985 朗読とピアノで聞く原爆詩集にんげんをかえせ 峠三吉 黒住彰博
1985 Unis Vers L’uni ミッシェル・ジョナス ミッシェル・ジョナス
1985 さくらよ 山本奈美 山本奈美 補作高田龍治
1985 地球lのためのレクレエム 門倉さとし 高田龍治
1985 鳥の歌(改訂版) 原民喜ほか 尾上和彦

 

原爆音楽の軌跡 第四期(1977~85)2020年4月14日 更新
随時、追加・修正をおこないます。

●  関連年表:参考文献
芝田進午ほか編『反核・日本の音楽』汐文社、1982年
中国新聞社編『年表 ヒロシマ~核時代五十年の記録~』 メディア開発局出版部 1995年
室伏哲郎著 現代用語の基礎知識2003別冊付録『ニッポン風俗・芸能グラフィティ』自由国民社2003年

ヒロシマと音楽