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「ヒロシマ・音の記憶 Vol.5~生きる~」

「ヒロシマ・音の記憶 Vol.5~生きる~」 【企画概要】

1.主旨
 1945年、ヒロシマは焦土と化した―――。そのヒロシマ復興の長きに亘る道のりを、音楽と共に歩み続けた教会があった。それが広島流川教会である。本教会は、被爆翌年から慈善音楽会を開催するほか、広島市基督教連合会主催で演奏中心の市民クリスマスを行うなど、市民を音楽で勇気づけることに重きを置いた。その背後には当時、広島流川教会の主任牧師であった谷本清師、そして広島流川教会員であり、広島師範学校の音楽教師であった太田司朗氏の存在が大きく拘わっている。1947年秋には、シカゴの音楽教師リリアン・コンデット氏から《メサイア》の楽譜30冊が贈られてきた。それを契機として、教会員や師範学校の生徒を中心に男女混声合唱の聖歌隊が組織、その後練習を重ねて、同年の市民クリスマスや「クリスマス特別番組『クリスマス音楽礼拝』」の中で《メサイア》の抜粋演奏が行われた。『クリスマス音楽礼拝』は広島流川教会からラジオ生中継が行われ、市民に向け、平和への道を音楽と共に歩むという彼らのメッセージが電波を通じて広く伝えられた。
これらのことを受け、本コンサートは主として、教会が音楽と共に歩んだヒロシマ復興への足跡原点に遡り、教会の音楽活動で大きな役割を果たした谷本清師や太田司朗氏の願った平和に対する想いを紹介したい。そのため、シンポジウムと演奏会という2部構成を予定している。シンポジウムでは、これまで広島流川教会及び谷本清や太田司朗について考察してきた研究者を招聘して開催する。また演奏会では、教会とヒロシマ復興、そして市民との関係に大きな意味をもつ1947年12月24日に焦点を当て、第1部では「クリスマス特別番組『クリスマス音楽礼拝』」の復元、そして第2部では《メサイア》の抜粋演奏を行う予定である。

2.内容
○シンポジウム
日時:2014年11月29日(土曜)14:00~(16:00)   場所:YMCA広島 本館4階 会議室
司会:能登原由美
発表:
●川口悠子 「谷本清の留学経験と戦後ヒロシマ・ピース・センターとのつながり」(仮)
●光平有希 「広島流川教会における復興と音楽活動―1945 年~1947 年を中心として―」(仮)
●桐谷多恵子 「戦後ヒロシマにおける復興と流川教会との関連」(仮)

○演奏会
日時:2014年12月13日(土曜)18:00~  場所:日本キリスト教団 広島流川教会
主催:「ヒロシマと音楽」委員会
出演者:
●合唱40名程度(広島流川教会聖歌隊・クワイヤアイリス・広島YMCAクワイヤ・同志社混声合唱団OB・広島大学音楽部学生の有志)
●総合指揮者(松浦修)     ●合唱指揮者(小玉好行)
●ソリスト(ソプラノ:乗松恵美、アルト:井上美和、テノール:頃安利秀、バス:折河宏治)
●オルガニスト・チェンバリスト
●管弦楽19名(プロ奏者及び広大OB・学生)

「広島 愛の川」中沢啓治作詞、山本加津彦作曲

「広島 愛の川」中沢啓治作詞、山本加津彦作曲 6月CDにて発売

「広島 愛の川」中沢啓治さんの未発表の詩に、中沢さんがファンだった歌手の加藤登紀子さんが歌う
作曲の山本加津彦さん、中沢さんの詩にメロディ 『歌を通じて中沢さんの思いを受け継ぎたい』

「広島 愛の川」

愛を浮かべて川流れ 水の都の広島で 語ろうよ川に向って 怒り、悲しみ、優しさを
ああ、川は広島の川は 世界の海へ流れ行く

愛を育てた太田川 手取り駆けった川堤 伝えよう川に向って 怒り、悲しみ、優しさを
ああ、川は広島の川は 世界の海へ流れ着く 

愛する我が子に頬ずりし 姿川面に写す日々 誓おうよ川に向って 怒り、悲しみ、優しさを
ああ、川は広島の川は 世界の海へ巡り行く

 漫画「はだしのゲン」の作者、故中沢啓治さんの未発表の詩「広島 愛の川」に曲をつけたCDが6月25日、ユニバーサルミュージックから発売される。東京在住の作曲家山本加津彦さん(34)が曲を作り、歌手の加藤登紀子さん(70)が歌う。ゲンの閲覧制限問題を受け、山本さんは「中沢さんが作品に込めた純粋な思いを音楽を通して幅広く伝えたい」と力を込める。
 「愛の川」は、ゲンの連載40周年を記念して昨年6月、広島市中区であったイベントで妻ミサヨさん(71)が初めて朗読した。
山本さんはアイドルグループのAKB48や東方神起、JUJUの楽曲などを手掛ける。大阪出身で親族に被爆者はいないが、幼少からゲンに親しんだ。新聞で詩を知り、「怒りや悲しみを作品にぶつけていた中沢さんが詩で表現した『優しさ』は重みと深みがある」と感動した。
 メロディーを付けたいとの思いを抱えて広島市にミサヨさんを訪ね、交流を重ねた。「原爆と縁もゆかりもない自分が関わっていいのか」と葛藤しながら作曲を申し出ると、ミサヨさんは快諾。「せつかく作るなら良いものを」と後押しされた。
 3番までの詩を約6分間の作品に仕上げた。CDには、中沢さんがファンだった加藤さんが歌う約30人編成のオーケストラバージョンと、児童合唱の2パターンを収録。7日から東京でレコーディングを始める。
 (2014年4月4日中国新聞記事より)

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中国新聞記事

福山雅治さん「クスノキ」を発表

福山雅治さん「クスノキ」を発表

長崎市出身の歌手で俳優の福山雅治さん(45)が、長崎の原爆被害を乗り越えた被爆クスノキをテーマにした新曲「クスノキ」を2日、発表した。福山さんは過去にラジオ番組で親が被爆していたことに触れ「僕は被爆2世」と語っていた。
被爆クスノキは、長崎市の山王神社の境内にある。1945年8月9日の原爆投下による爆風や熱線で幹をもがれながら、約2年後に新芽を出し、平和や生命力の象徴として親しまれている。
歌詞は、クスノキが爆風や黒い雨を浴びながらも、たくましく生きる姿を描く。新作アルバム「HUMAN」に収められている。
福山さんはこの曲について、3月のラジオ番組で「被爆クスノキの歌をずっと作ろうと思っていた。長崎で生まれ育ったソングライターじゃないと歌えないだろうし、書き出さないだろう」と語っていた。
(2014年4月3日 中国新聞より)

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