「ヒロシマ」が鳴り響くとき 能登原由美著の案内 その②

「ヒロシマ」が鳴り響くとき 能登原由美 著 の案内 その2

「ヒロシマと音楽」委員会委員長の能登原由美さんが、平和を語り継ぐために… 戦後音楽70年の証言 として、「 『ヒロシマ』 が鳴り響くとき 」を 2015年11月25日 春秋社から出版されますが、2015年11月14日の中国新聞にその経緯が紹介されました。

ヒロシマ題材の楽曲収集 能登原さん新著

ヒロシマを題材とする楽曲の収集や活用に取り組む「ヒロシマと音楽」委員会の能登原由美委員長(44)が25日、新著「『ヒロシマ』が鳴り響くとき 」を刊行する。 掘り起こした交響曲が被爆70年のことし再演されるのを機に、20年の活動をまとめた。「ヒロシマの意味を、音楽を通じて見詰め直してほしい」と語る。   (余村泰樹)

被爆70年の歩み 音楽でたどる

これまで「ヒロシマ」関連の1800曲以上を収集してきた能登原さん。
「惨劇からの復興という定型のストーリーで創られることが多いが、違う見方を示している作品もある」と指摘する。著書では、曲の内容や演奏される場の変遷などを、当時の社会情勢に照らし合わせながら、3部構成でつづった。
第1部は、被爆後しばらくは「平和」「復興」を歌う曲が多数作られ、連合国軍総司令部のプレスコード解除後に原爆の惨状に迫る作品が出てきた流れを紹介。第2部は、第五福竜丸事件後の反核運動などとともに、関連の楽曲が盛んに演奏された様子に迫る。
第3部では「ヒロシマ」という言葉が持つ影響力の大きさを、佐村河内守氏による作曲者偽装問題が発覚した交響曲第1番「HIROSHIMA」などを例に浮かび上がらせている。新たな表現を探ろうとする細川俊夫や糀場富美子ら、広島出身の現代作曲家の創作にも光を当てた。
フィンランド人作曲家エルッキ・アールトネンの交響曲第2番「ヒロシマ」については、264ページの著書の中で特に多くを割いた。16日に広島市、12月6日に三原市と、日本では60年ぶりに再演される曲だ。
被爆4年後の1949年にフィンランドで初演された同作は、「ヒロシマ」を題材にした最初の交響曲の可能性が高いという。本書の中では、東西冷戦下に東欧諸国で盛り上がった平和運動に後押しされて各地で交響曲が演奏され、関西交響楽団(現大阪フイルハーモニー交響楽団)指揮者の朝比奈隆がフィンランド訪問時にアールトネンと偶然出会ったことによって日本にも紹介された歴史を記している。
能登原委員長は「節目の年に、ヒロシマと音楽との関わりを振り返るきっかけにしてほしい」と話している。春秋社刊。四六判。2376円。

アールトネンの交響曲は11月16日午後6時45分から、広島市中区のJMSアステールプラザで広島交響楽団が、12月6日午後4時から三原市芸術文化センターポポロで大阪フィルハーモニー交響楽団が演奏する。

2015年11月14日の中国新聞は下記を参照下さい。

2015年11月14日の中国新聞

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下記、チラシをご利用下さい。

『ヒロシマ』 が鳴り響くとき

ヒロシマと音楽

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