第5回 四十雀賞授賞式・受賞記念講演会の報告
2017年11月21日一橋大学東キャンパス国際研究館4階大講義室にて「ヒロシマと音楽」委員会は、一橋大学大学院言語社会研究科小岩信治教授(音楽学)の研究室より第5回四十雀賞をいただくことになりました。授賞式には「ヒロシマと音楽」委員会委員長の能登原由美が出席し、記念講演も行わせていただきました。
「ヒロシマと音楽」委員会委員長の能登原由美のコメントです。
さる11月21日、一橋大学にて「四十雀賞」の授賞式と記念講演会があり、委員長として私、能登原由美が出席して参りました。学生や卒業生の皆様のほか、小岩信治先生をはじめゼミに関係する先生方が私たち委員会の活動に大きな関心をもってくださり、講演会での質疑応答に続いて、懇親会、二次会の場でも熱心な質問や意見交換の場をいただくことができました。そもそも、広島以外の地でこのように関心をもってくださる方がいるとは思いもよらなかったのですが、さらに若い方々が非常に熱心に話を聞いてくださったことにも驚きました。このように評価をいただけることは大変栄誉あることですが、何よりもゼミの皆様との出会いは新たな活動のきっかけとなる、大変貴重なものとなりそうです。この機会を無駄にせぬよう、新たな展開を模索して参りたいと思いますので、ぜひ今後の活動にご期待ください。
最後に、小岩先生、また小岩ゼミの皆様、この度は本当にありがとうございました。
四十雀賞について
創設:2013年6月
賞の概要:本邦の音楽文化に大きな貢献を果たした活動に送られる賞。選考委員は一橋大学大学院言語社会研究科小岩研究室ゼミ有志から構成される。
名称の由来:賞の名称の由来は、一橋大学のある国立市の「市の鳥」である四十雀の鳴き声が大変美しく、音楽文化に与える賞としてふさわしいとされたため。 また「七つ下がりの雨と四十雀の恋は止まない」という言葉もあり、音楽を愛し飽くなき探求心を持つ人々を応援したいという意図も込められている。
受賞団体紹介 「ヒロシマと音楽」委員会
「ヒロシマ」をテーマに数多くの作曲者が残してきた音楽作品を未来に継承するために、株式会社中国放送と音楽関係者、広島市関係機関が協同して1995年に立ち上げた市民団体。2004年3月までに全1867曲をデータベース化、その収集・調査の成果は「ヒロシマと音楽」(汐文社、2006)にまとめられている。
講演者 能登原由美 氏
「ヒロシマと音楽」委員会現委員長。同委員会設立以来、データベース作成作業に携わる。2003年広島大学大学院教育学研究科博士後期課程修了。専門は音楽学で、研究対象は「ヒロシマ」の音楽のほか、イギリス音楽史、日本近代の洋楽受容史。
授賞理由
同委員会は「ヒロシマ」をテーマとした音楽作品を未来に継承するために、ジャンル、時代ともに多岐にわたる作品をデータベース化してきました。このアーカイブは作品の発信や研究活動にもつながっています。日本の戦後音楽史に一つの新たな視点を与え、音楽を通して歴史を現在、未来に生かす本活動に対し、当研究室は2017年度四十雀賞を授与します。
(「第5回 四十雀賞授賞式・受賞記念講演会」のチラシ より)