「広島の音楽史」調査に関連する研究発表のお知らせ

「広島の音楽史」に関する調査の一環として、当会委員長の能登原由美が広島芸術学会第122回例会にて研究発表を行います。

     記

広島芸術学会第122回例会

日時:2018年3月21日(水祝)14:30〜17:15
会場:広島大学(東広島キャンパス)学生プラザ4階 多目的室1・2
  (JR西条駅から「広島大学」行きのバスで「広大西口」下車、広島大学総合科学部C棟北側の白い建物内)

能登原の研究発表題目と要旨:

「明治期の広島における洋楽普及のネットワーク〜一次史料の調査をもとに〜」

 現在、日本で耳にする音楽の多くは、明治期に入り欧米から取り入れた音楽をもとにしたものである。開国により欧米の文化に触れた日本は、音楽についても政府主導の下、軍事、教育の場を中心に西洋の音楽(以後、洋楽と略)を普及させる政策を行った。とはいえ、全く異質の文化を浸透させるには相当の時間と労力を要したであろうことは想像にかたくない。とりわけ、広島のような地方都市に対して中央政府の方針や意向がどのように伝達されたのか、交通網や情報網が発達していなかった当時の社会状況を鑑みながら考えてみる必要があるだろう。明治維新から150年を迎える今年は、日本への洋楽流入が本格化してから150年という年でもある。そこで本発表では、日本における洋楽150年の歴史の中でもその草創期に当たる明治期に焦点を当て、新しい音楽文化が地方の社会に浸透していくまでの過程について明らかにする。
 近年、日本における洋楽の普及と受容に関する研究は、東京を中心としたものから各地方都市における研究へと広がりつつあるが、広島については人物や団体などに焦点を当てた個別研究にとどまっている。そこで、本研究では「普及」という視点から全体を俯瞰するべく、新聞・雑誌などの一次史料の調査を行った。その結果、中央から洋楽が伝達されるネットワークにおいて学校教育界と民間では大きく異なることが明らかとなった。本発表ではさらに、こうした違いが洋楽の普及と浸透にどのような意義をもつのかについても考察を試みたい。

以上

その他の発表内容など、当日の詳細につきましては広島芸術学会の案内文をご参照ください(下記をクリック)
広島芸術学会第122回例会案内

ヒロシマと音楽

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