【主旨】
「ヒロシマと音楽」委員会では、2011年6月に開催した「ヒロシマ・音の記憶 Vol.2~繋がり~」において、被爆の翌年から3年余りにわたって活動した「広島学生音楽連盟」について紹介した。この「広島学生音楽連盟」は、市内の複数の旧制高校の生徒により結成された合同合唱団で、合唱活動のほか、東京から招聘した一流音楽家によるコンサートの企画と開催を通じて、原爆で荒廃した広島を勇気づけようと奔走した若者の集団である。短い活動期間だったこともあり、その存在については半世紀以上もの間、関係者以外に知られることはなかったが、「ヒロシマと音楽」委員会が2011年のコンサートを通じて紹介し、大きな話題を呼んだ。
その後、当委員会ではこの「広島学生音楽連盟」の記録を後世に伝えようと、映像作家、青原さとし氏に撮影と構成を依頼し、このほどドキュメンタリー映画「音の記憶・つながり」として完成させた。そして「ヒロシマ・音の記憶Vol.4~継承~」の企画の中で改めてこの映像作品を上映するとともに、「音の記憶」の新たな継承を試みる予定である。
「ヒロシマ・音の記憶Vol.4~継承~」は、広島市内での開催のほか、原爆投下二日後の福山空襲の記憶を辿るべく、福山市内での開催も予定している。
【広島公演・概要】
時 期:2013年12月1日(日)14時開演(予定)
場 所:広島大学附属中・高等学校講堂
出 演:乗松恵美(ソプラノ独唱)/広島大学附属高等学校 管弦楽班、合唱班
入場料:無料
上映映画:「音の記憶・つながり」(約68分)
撮影・構成:青原さとし
企画:「ヒロシマと音楽」委員会
製作:「ヒロシマと音楽」委員会、NPO法人ANT-Hiroshima
演奏予定曲:(順不同)
○独唱(管弦楽伴奏)
・プッチーニ/作曲(原寛暁/編曲)
オペラ《蝶々夫人》より アリア「ある晴れた日に」(約5分)
オペラ《ジャンニ・スキッキ》より アリア「私の愛しいお父さん」(約3分)
・エドマンド・ブランデン/作詩、山田耕筰/作曲(原寛暁/編曲)
「ヒロシマ、一九四九年八月六日に寄せる歌」(約5分)
○合唱(管弦楽伴奏)
・大木敦夫/作詩、山田耕筰/作曲(原寛暁/編曲)
「ヒロシマ平和都市の歌」(約5分)
○管弦楽演奏
・曲目未定(8分程度)
○合唱
・シューベルト/作曲
歌曲集《冬の旅》より「菩提樹」(ドイツ語、アカペラ)(約5分)
・シューマン/作曲
「流浪の民」(日本語、ピアノ伴奏)(約4分)
・谷川俊太郎/作詩、松下耕/作曲
「信じる」(ピアノ伴奏)(5分)
【福山公演・概要】
時 期:2014年2月9日(日)13時半開演(予定)
場 所:福山リーデンローズ、小ホール
出 演:大迫俊一(マリンバ)、大迫知佳子(ピアノ)
入場料:無料
上映映画:「音の記憶・つながり」(上映時間;約68分)
撮影・構成:青原さとし
企画:「ヒロシマと音楽」委員会
製作:「ヒロシマと音楽」委員会、NPO法人ANT-Hiroshima
演奏予定曲:(順不同)
・宮城道雄/作曲《春の海》、
・ジョン・レノン/作曲《イマジン》、
・ポール・サイモン/作曲《明日に架ける橋》ほか