市民がつくる被爆70年24時間チャリティー・コンサート の案内
日時 : 2015年8月11日(火) から 8月12日(水) 午前9時~午後9時
場所 : 広島国際会議場フェニックスホール (広島市中区中島町1-5)
入場料: チケット1日券
前売り:(一般)2,000円 (高校生以下)1,000円
当日 :(一般)2,500円 (高校生以下)1,500円
チケット2日通し券
前売り:(一般)3,000円 (高校生以下)1,500円
当日 :(一般)3,500円 (高校生以下)2,000円 ※未就学児無料、全席自由席
主催 : 被爆70年24時間チャリティー・コンサート実行委員会
〒730-0014 広島市中区上幟町2-31
TEL:082-288-2675/FAX:082-288-2675
E-MAIL:info@12×2concert.com
開催趣旨:被爆70年(2015年)の8月11日と12日、音楽とともにパフォーミング・アーツ
を通して世界に平和のメッセージを市民の手で届けるチャリティー・コンサー
トを開きます。市民主体・市民参加型のコンサートを慰霊の場として、また広
島と世界を結んで核兵器廃絶と世界平和を願うメッセージを発信する場として、
2005年に市民の力で実現した「被爆60周年慰霊の夕べコンサート」(バッハの
マタイ受難曲)以来の伝統を、被爆80年まで続けることも目的の一つです。広
島・長崎・沖縄そして全国からの出演者が気持ちを一つにして祈ります。
呼びかけ人: 安野光雅、扇ひろ子、大前研一、加藤登紀子、喜納昌吉、三枝成彰、
佐々木雅弘、高橋史絵、坪井直、中沢ミサヨ、早川敦子、平塩清種、
廣瀬禎彦、山崎芳男、山田洋次、吉永小百合、その他。
詳細は 下記を参照下さい。
http://www.a-net.shimin.city.hiroshima.jp/anet/event/archives/7024.html
なお、「ヒロシマと音楽」委員会
委員の乗松恵美さんが出演。
会友の上村和博さんが運営事務局に、藤田真弓さんが出演しています。
音楽で知る「ヒロシマ」
~音楽アウトリーチで体感する平和のメッセージ~
これまでの平和学習プログラムでは、語り部による被爆体験のお話をきくこと、映画や絵画の鑑賞や被爆絵本や文学作品を読むなど、様々な形で「ヒロシマ」の経験を伝える機会が持たれてきました。
音楽で知る「ヒロシマ」は、「ヒロシマ」を題材とした音楽を用いた新しい平和学習プログラムの提案です。しかし「ヒロシマ」を題材とした音楽作品は、ただ演奏を聞くだけでは子どもたちにとって理解しにくい内容のものもあります。
そこで、アウトリーチプログラムという形をとり、演奏者が子どもたちの目線に合わせ、詩や音が表現している音楽の背景を子どもたちと一緒に探し、考えることで、作品にこめられた想いを理解した上で楽曲を聴きます。子どもたちは音楽作品を通して「ヒロシマ」の経験を知り、平和や命の大切さを体感する時間を持つことが出来ます。
〇音楽アウトリーチの基本プログラム
『音楽で知る「ヒロシマ」out reach』
1.少人数(1プログラム1クラス)
子どもたち一人ひとりと対話しコミュニケーションをとれる人数を基本とします。
2.45~50分プログラム
子どもたちが集中して取り組める時間の長さとして、
学校の時間割の1時限の長さを目安にしています。
3.音楽室
子どもたちが集中しやすい広さの空間が理想です。
アウトリーチプログラムについての詳細は、
下記『音楽で知る「ヒロシマ」out reach』をクリックして、2ページ目を参照下さい。
『音楽で知る「ヒロシマ」out reach』
〇音楽アウトリーチ実演例は、
下記『音楽で知る「ヒロシマ」out reach』をクリックして、3ページ目を参照下さい。
『音楽で知る「ヒロシマ」out reach』
〇音楽アウトリーチ申込み、実施について
【お申込み】
「ヒロシマと音楽」委員会 hirongaku@hirongaku.com にお問合せ下さい。
【費用について】
・演奏者(ソリスト、伴奏者)の出演料
・交通費実費
(・学校以外で実施する場合は、会場費)
【助成金についてご案内】
学校で実施する音楽アウトリーチ公演は、文化庁「文化芸術による子どもの育成事業」による助成を申し込むことが出来ます。(年度ごとの公募、募集時期は11月~1月頃)
詳細は以下の文化庁HPをご参照下さい。
文化庁HP 文化芸術による子供の育成事業
http://www.kodomogeijutsu.com/haken/index.html
上記HPより
文化芸術による子供の育成事業 芸術家の派遣事業 実施の手引き(実施校用)PDF
を、ご利用ください。
http://www.kodomogeijutsu.com/haken/dl/index/h27/h27tebiki_jishikou.pdf
その他実施までの流れについては、
下記『音楽で知る「ヒロシマ」out reach』をクリックして、4ページ目を参照下さい。
『音楽で知る「ヒロシマ」out reach』
演奏者プロフィールは、
下記『音楽で知る「ヒロシマ」out reach』をクリックして、5ページ目を参照下さい。
『音楽で知る「ヒロシマ」out reach』
音楽で知る「ヒロシマ」は、
下記『音楽で知る「ヒロシマ」out reach』をクリックして参照下さい。
『音楽で知る「ヒロシマ」out reach』
「ヒロシマを渡る風 ―室内オーケストラのために―」(作曲 三浦則子)広島で世界初演される
日本を代表する現代音楽作曲家 細川俊夫がお届けする HIROSHIMA HAPPY NEW EAR(広島の新しい耳)シリーズ19で、被爆70周年という節目の年である2015年6月25日に、細川俊夫が注目する二人の作曲家に「ヒロシマ」をテーマにした作品を委嘱した「ヒロシマを渡る風 ―室内オーケストラのために―」が、川瀬賢太郎の指揮、広島交響楽団(室内オーケストラ編成)の演奏で広島市中区アステールプラザにて、世界初演されました。
細川俊夫さんに紹介され、作曲について解説する三浦則子さん © ひろしまオペラ・音楽推進委員会
「世界に存在する“者”と“物”。者、つまり人間は、次のいまそこを志向することによって時間的存在と成り
うるが、物は、時の推移を志向することはない。生きようとする意欲が世界を決定する。世界は、生きようとす
る者による未踏の現象であり、あらかじめ知ることはない森羅万象である。」(門脇道雄氏の論文より抜粋)
この未踏の現象の背景に、私は風を感じる。しかしどんな状況の中でも、人は風を感じることができるのだ
ろうか?例えば、70年前のヒロシマの惨劇の後で。あるいは同じ頃、地球の反対で起こったアウシュビッツで
の残虐な行為の中で。者が物と扱われる瞬間から、悲劇は起こる。者は、突如、時の推移のない“無風”に曝さ
れる。
今も続く、この悲劇がもたらす数々の惨事を通じて、私は70年前のヒロシマを想像する。未踏の現象とともに
翻弄され続ける“風”の様相を、つまり惨劇の過去から今、そして未来へとヒロシマを渡る風を、この作品のテ
ーマとした。 (プログラム より)
「ヒロシマを渡る風 ―室内オーケストラのために―」を演奏する
川瀬賢太郎の指揮、広島交響楽団(室内オーケストラ編成)
© ひろしまオペラ・音楽推進委員会
「広島時間」(作曲 徳永崇)広島で世界初演される
日本を代表する現代音楽作曲家 細川俊夫がお届けする HIROSHIMA HAPPY NEW EAR(広島の新しい耳)シリーズ19で、被爆70周年という節目の年である2015年6月25日に、細川俊夫が注目する二人の作曲家に「ヒロシマ」をテーマにした作品を委嘱した「広島時間」(作曲 徳永崇)が、川瀬賢太郎の指揮、広島交響楽団(室内オーケストラ編成)の演奏で広島市中区アステールプラザにて、世界初演されました。
細川俊夫さんに紹介され、作曲について解説する徳永崇さん © ひろしまオペラ・音楽推進委員会
広島の街には、様々な原爆の記憶が残っていて、今もなお現実とは異なる複数の時間が流れていると感じて
います。また、国際平和都市という清廉なイメージがありますが、猥雑なものも含め、雑多な要素がない交ぜ
になっているのが、現在の広島の姿であるとも感じています。本作品は、そのようなハイブリッドな様相を音
で表現する試みです。過去や現在の様々な事象を音響化し、共存させる方法を取りました。その結果、原爆と
戦争が決して過去のものになっていないことに気付き、がく然としています。例えば、現在を象徴する音を探
したとき、やはりそこには戦争の影が潜んでいるのです。今、日本が向かおうとしている方向や、世界の動向
について考えたとき、絶望的にならざるを得ません。しかし、大人が絶望しようとしまいと、現代の荒野に子
どもたちは産まれ、生を育んでいきます。原爆資料館には、昭和20年8月6日の市内での出生記録が残されて
います。本作品には、現状に対する問題提起の側面もありますが、同時に新しい生命へのささやかな感謝の気
持ちも込めました。未だ戦の絶えないこの世における命のたくましさと切なさを、私の身の丈に合ったやり方
で、表現できれば幸いです。 (プログラム より)
「広島時間」を演奏する川瀬賢太郎の指揮、広島交響楽団(室内オーケストラ編成)
© ひろしまオペラ・音楽推進委員会