平和への祈り込め CD「世界祈りの日」 発売
被爆50周年の年、「ヒロシマと音楽」実行委員会が依頼して “ ひろしま希望の鐘 ” のオルゴール曲を作曲されたオルゴール作曲家・橋本勇夫さんは被爆70年の節目に「世界祈りの日」を作詞・作曲。CDとして販売。
CDはオルゴールバージョンも入り1080円。橋本さんが経営する広島市中区の店舗「グリム」で販売しています。 グリム☎ 082-221-4976。
世界祈りの日
合唱: 広島市立幟町小学校合唱クラブ
広島平和記念公園にある原爆の子の像のモデルともなっている佐々木 禎子(ささきさだこ)さんの母校
指揮/平田 敬 ピアノ/末政優依
「世界祈りの日」 作詞・作曲:橋本勇夫 2014.12.20
川の流れは清く 静かな土手の道
あの日はかなく消えた 大切な命
明日のほほえみ信じ 世界の子供達と
深い平和を祈る 8月6日の朝
緑豊な大地 小さな花が咲き
深い平和を祈る 8月6日の朝
メッセージ
20年前 被爆50年を迎えるにあたり「ひろしまと音楽」実行委員会の依頼でオルゴール用に“ひろしま希望の鐘”という曲を作りました。
当時 広島RCCラジオの企画番組テーマ曲として毎週放送されました。今年は被爆70年という節日であり、音楽活動で生かされている私としては他からの依頼があるなしにかかわらず広島に生まれ育った宿命を感じ、自ら率先して音楽を通し広島発の平和メッセージを発することにしました。
曲目解説
昔のいまわしい過去をぬぐい去ったかの如く
広島平和公園側の川は清らかに澄んでいる。
しかし忘れてはならない。
伝えなくてはならない。
次の世代の子供達にも・・・。
また8月6日を・・・。
世界中の国々の人達が
「平和を願い祈る日」として欲しい。
このような熱い想いから生まれた詞とメロディです。
恒久の平和を願いつつ広島から・・・。
橋本勇夫
中国新聞で紹介されました。
平和への祈り込め CD
オルゴール作曲家 橋本勇夫
広島市西区のオルゴール作曲家橋本勇夫=写真=がヽ平和を願う曲「世界祈りの日」のCDをリリースした。
市内の平和記念公園からの帰り道、元安川の土手を歩いていて浮かんだという。「川の流れは清く 静かな土手の道 あの日はかなく消えた 大切な命」。原爆犠牲者に思いをはせながら、平和への祈りを込めた歌詞をゆったりしたメロディーに乗せた。
2014年12月に作曲し、被爆70年の昨年、幟町小合唱クラブが市役所で初披露。CD化を望む声を受け、ことし2月に同クラブの合唱を録音した。
CDはオルゴールバージョンも入り1080円。橋本が経営する広島市中区の店舗「グリム」で販売する。グリム☎ 082-221-4976。 (余村泰樹)
(2016年4月9日 中国新聞 より)
「千羽鶴に捧げるレクイエム」楽譜と音源の発掘
1958年にラジオ中国(現中国放送)によって制作され、その後は詳細が不明となっていたラジオ音楽「千羽鶴に捧げるレクイエム」の楽譜と放送時の音源が見つかりました。作曲者である山崎登さん自身によって保管されていたものの再演の機会がなく、また関係者の逝去などによりその存在が埋もれてしまったようです。当委員会が取り組んでいる被爆後の音楽活動調査の過程で、先日発見されました。
この作品は、「原爆の子の像」が1958年5月に完成したことを受けて同年8月6日にラジオ中国で放送初演された作品で、詩は原爆詩人として知られる故米田栄作さんによるものです。朗読、独唱、合唱とオーケストラからなる30分程度の大きな作品です。
像のモデルとなった故佐々木貞子さんの千羽鶴の逸話にちなむ音楽作品は数多くありますが、この作品は恐らくもっとも早い作品とみられます。
また、米田栄作さん自身はその後、「千羽鶴-原爆の子の像に」という詩を1961年に発表しておられますが、「千羽鶴に捧げるレクイエム」に使われている詩はその前段階のものとみられます。また、原水爆禁止運動の影響を思わせる内容も随所にみられるなど、米田さんの詩作の変遷を知る上でも興味深い作品といえそうです。
なお、このニュースについては、RCC中国放送でも近日報道される予定です。
(文責:能登原由美)