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映画「音の記憶・つながり」劇場上映のご案内

謹啓

梅雨明けとともに真夏の日射しの厳しい日々が続いておりますが、皆様におかれましてはご健勝のこととお喜び申し上げます。日ごろは色々とお世話になり、大変感謝しております。
さて、当委員会が2010年より製作していたドキュメンタリー映画「音の記憶・つながり」につきましては、3月末に関係者試写会を開催した後、若干の修正を施し、先日ようやく完成をみることができました。さらにこの度、広島市内の劇場にて一般公開する運びとなりました。つきましては、映画上映のチラシを送付するとともに、下記のようにご案内させていただきます。猛暑が続く中、大変恐縮ではありますが、ぜひ会場にてご高覧いただければ幸いです。
また、「ヒロシマと音楽」委員会では、出来るだけ多くの方々にこの映画をご鑑賞いただきたいと思っております。音楽が政治と暴力に利用されやすいことはつねに語られることですが、廃墟に放り出された無力な若者たちによる音楽について語られることは、これまでほとんどありませんでした。さらに、ヒロシマの一市民が被爆から68年もの間に抱えてきた記憶とつながりを、現代の若者たちがどのように受けとめるのか、音楽を通して多くの方々に見つめていただく機会になればと願っております。つきましては、知人、関係者の方々への幅広い周知にご協力いただければ幸甚です。どうぞよろしくお願い申し上げます。

謹白
平成25年7月吉日

「ヒロシマと音楽」委員会委員長 渡部朋子
〒730-0012 広島市中区上八丁堀 8-14
安芸リーガルビル5F NPO法人ANT-Hiroshima 事務局内
電話082-502-6304

ドキュメンタリー映画「音の記憶・つながり」劇場上映

日時:2013年8月18日(日)~23日(金)14:50~、24日(土)~30日(金)10:20~

料金:当日券のみ(一般・大学生1,300円、シニア・高校生以下1,000円)、

劇場回数券(5回券5,200円)有

会場:横川シネマ(会場地図はチラシ裏面に有り)

広島市西区横川町3-1-12 TEL(082)231-1001

上映時間:68分

出演:原田雅弘、千葉佳子、

崇徳高等学校グリークラブ、広島女学院高等学校音楽部、安田女子高等学校音楽部、ほか

監督・撮影:青原さとし

企画・製作:「ヒロシマと音楽」委員会

製作:NPO法人ANT-Hiroshima

 中国新聞20130810横川シネマ上映
中国新聞 2013/08/10 横川シネマ上映

映画「音の記憶・つながり」完成

ドキュメンタリー映画「音の記憶・つながり」が完成しました

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 私たち「ヒロシマと音楽」委員会が製作したドキュメンタリー映画「音の記憶・つながり」についてご紹介します。
 私たち「ヒロシマと音楽」委員会は、「ヒロシマ・ナガサキ」や「反核」をテーマにした音楽作品のデータベース化を主旨として、被爆50周年の1995年に設立された市民団体です。2004年にはそれまでに収集した1,800曲余りのデータベースを広島市へ移管し(一部は広島平和記念資料館所蔵「平和データベース」で公開)、2006年には楽曲のリストと作曲家の言葉などをまとめた『ヒロシマと音楽』(汐文社)を刊行しました。その後、現在までにデータベース化した楽曲数は2,000曲余りに上っております。一方、収集した作品をより広く紹介するべく、コンサート・シリーズ「ヒロシマ・音の記憶」を2010年より毎年開催しており、4回目となる今年のコンサート「ヒロシマ・音の記憶vol. 4~継承~」は、広島市のほか広島県福山市においても開催することが決まっております。
 さらに、もう一つの重要な活動として、戦前から戦後にかけての広島の音楽活動の調査も開始しておりますが、その調査の過程で明らかになったのが、「広島学生音楽連盟」(昭和21年~25年3月)の活動です。この団体は、原爆で荒廃した広島を勇気づけようと市内複数の旧制高校の生徒により被爆の翌年に結成された団体で、自ら合同合唱団を結成して演奏活動を行ったほか、東京から一流の音楽家を招聘してチャリティーコンサートを開催していた事実などが私たちの調査で明らかになりました。旧制高校廃止とともに終了したため活動期間が3年余りと非常に短く、その結果、私たちの調査が入るまではほとんど知られることのない存在となっていました。
 「ヒロシマと音楽」委員会は、「広島学生音楽連盟」の音楽活動が被爆復興に果たした意義は大きいと捉え、団体の中心メンバーだった人々へのインタビューを映像記録に残すことにしました。さらに、彼らの活動を現在の同世代にあたる高校生に伝えるべく、インタビュー映像の上映と市内高校生による合同合唱を組み合わせたコンサートを2011年に開催しました。この度製作した映画は、「広島学生音楽連盟」の活動の実態を追うとともに、2011年のコンサートの様子、それに参加した高校生へのインタビューを記録し、音楽の果たした役割のほか、次世代への被爆体験の継承を改めて問うものとしております。
 2010年より撮影を開始した映画は本年7月1日に完成し、8月後半から2週間にわたって広島市内の映画館にて一般公開されることが決まりました。

2013年7月1日
「ヒロシマと音楽」委員会

ドキュメンタリー映画「音の記憶・つながり」の概要

・上映時間・・・68分
・出演・・・原田雅弘、千葉佳子、崇徳高等学校グリークラブ、

広島女学院高等学校音楽部、安田女子高等学校音楽部、ほか

・監督・撮影・・・青原さとし
・企画・製作・・・「ヒロシマと音楽」委員会
・製作・・・NPO法人法人ANT-Hiroshima
・製作年・・・2013年
・一般公開・・・2013年8月18日~30日 横川シネマ(広島市西区)
・内容・・・被爆の翌年、広島の学生たちが集まり合同合唱団を結成した。その団体の名は「広島学生音楽連盟」。市内の複数の学校の生徒により結成されたこの団体は、合唱活動のほか、東京から一流の音楽家を招聘したコンサートを定期的に開催するなど、原爆で荒廃した広島を勇気づけようと奔走した。「ヒロシマと音楽」委員会は戦後広島の音楽活動を調査する過程でこの団体の存在を知り、2011年6月に開催した「ヒロマ・音の記憶 Vol.2~繋がり~」の中で、現役の高校生による合同合唱団の演奏を通じて紹介した。映画「音の記憶・つながり」では、「広島学生音楽連盟」結成時の中心メンバーだった人々へのインタビューと彼らの被爆後の長い歩みに目を向けるとともに、現代の若者がこうした活動をどう捉えるのか、2011年のコンサートに参加した現役高校生へのインタビューを通してその様子を伝えている。

映画「音の記憶・つながり」 試写会アンケート

2013年3月20日
広島市まちづくり市民交流プラザ

 

・言葉として知っていることは、なかなか実感とならないものですが、映像の中の人の語りで聞くと、身近で自分のこととしてとらえることができました。ありがとうございました。(50代女性)

・当時のことがよくわかって良かった。二人の主な人物中心だからこそまとまったのだと思いますが、是非この連盟にかかわった他の方の存在も明らかにされると嬉しいです(50代女性)

・歌を歌う前にも体験談を聞いていたけど、今回映画でもう一度聞いて、原爆のひさんさに胸が痛くなった。改めて「音の記憶」で歌えてよかったと思う(10代女性)

・「自分達は経験していないが、音楽をとおしてつないでいくことができることを実感し、つづけていきたい」と言った高校生の言葉が印象に残りました。原田先生はじめ最初の行動をされた人達の「事柄」は、まさに事実で私自身も体験しています。それをきちんと受け止めてくれて、音をとおして、つないでいってほしいと思います。この取り組みがますます広がって、「高校生大使」などといわれる若い人達をとおして、本当に平和に向かって進むことを願います。(60歳以上男性)

・戦争を知らない私達にとって、今回の映画はすごく勉強になりました。「今は色々とあふれているでしょ」という言葉が印象に残りました。もっと生きていること、音楽できることに感謝しなければいけないと思いました。また、大地讃頌はよく中学校や高校の卒業式などでうたわれますが、もっといろいろなこの曲のもつ意味を伝えていきたいと思いました。(20代女性)

・私は出身が県外なので、今日実際に被爆された方のお話を聞いて、その生々しさに驚きました。特に、自分と近い年齢で原爆と直面した方々のお話には心を打たれるものがありました。何もない街の復興のために、自分達に出来ることは何かを考え、合唱団を結成し募金を集めるという、そのパワーとエネルギーにとても感動しました。このような物語が現実にあったということを知ることが出来て本当によかったです。(20代女性)

・映画の進行にあたって、千葉先生や原田先生、合唱部の高校生のインタビューが中心となっていて、貴重な生の意見を多く聞くことができてよかった。(20代男性)

・戦後の若者パワーを知り感動しました。若い方にみてほしいです。資料もよく集められてよい写真が多くみごたえがありました。(40代女性)

・活動を続けておられる人たちの想いが伝わってきました。地道な活動の中にこそ、大切なものがあるのですね。若い人にもっと知ってほしいです。原田先生、千葉先生のご健康をお祈りしています。(60歳以上女性)

・こうした貴重な取材、映像、他、は本当に意義のあるものだと思います。今現在だけでなく、今後、20年、30年と時間が経っていくと、その意義が差を増していくと思います。(40代女性)

・おもいもよらず、父がみてもらっている原田先生が出ておられ、すごく良かった。知り合いの方が出ておられ参加しました。(50代女性)

・戦後のあの時代を想い出し希望を持って生きていた事を思い、私にはとてもすばらしい時間を頂き感謝致します。有難うございました。(60歳以上女性)

・ヒロシマの今まで知らなかった復興の一面を知れてよかったです。歴史、記憶、人のつながりを理解することが大切ですね。ありがとうございます。(30代女性)

・戦後をたどって出来上った映画だからむつかしい編集だったと思う。音楽に対する私達のあこがれと又、もう少しその頃の人達が現在も元気な人が居ると思う。私ももう少し尋ねてみます。今日の映画が出来つつあったのを全く知らなかったから、でもその当時の熱いものがこみあげて来ました。ありがとうございました。音楽連盟の出来る前にもう一つ広島学生同盟と云うのがあったのですよ。(60歳以上女性)

・歌の局面では歌詞の字幕を入れて下さると助かります。私の周りには腰が痛くなるから映画が苦手とういう人が多いので、上映時間は短いほうが良いかもしれません。(50代女性)

・原田先生と千葉さんのお人柄がとても印象に残りました。やはり”人”という言葉、そして関係につきるのだな、と思いました。(30代女性)

・演奏会に参加しましたが、(女学院で)その記憶と昔の記憶がこうして形になって嬉しいです。ありがとうございました。(10代女性)

・このような素晴らしい広島の戦後の音楽史があったことに感動しました。当時の写真やプログラムなどよく記録を集められているので感心しました。(60歳以上男性)

・合唱部としてこのコンサートに参加できて、ふだんの生活では学べない平和について学べて、もっと当時のことに興味もわいたし、更に今日映画を見ることができて、よかったです。(10代女性)

・音楽の持つ力の素晴らしさを感じました。広島に縁のある音楽のデータベース化、地道な活動ですが積み重ねることによってかけがえのない財産となることと思います。このような機会を与えていただきありがとうございました。(50代女性)

・先日、NHKで放映された「原爆市長」浜井信三氏のドラマと重ねながら、今回の映像を見ました。戦後すぐの復興を考え、学びました。衣食住の次は 音=音楽 かもしれませんね!!よくまとめられていたと思います。(60歳以上女性)

映画「ヒロシマ・音の記憶」試写会の案内

報道関係各位

2013年2月28日

「ヒロシマと音楽」委員会
委員長 渡部朋子
〒730-0012広島市中区上八丁堀8-14 安芸リーガルビル5F
特定非営利活動法人 ANT-Hiroshima 事務局内
TEL:082-502-6304

 

映画「音の記憶・つながり」試写会のご案内

謹啓

  平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
  さて、当委員会が2010年より製作していたドキュメンタリー映画「音の記憶・つながり」がまもなく完成する運びとなりました。報道関係の皆様におかれましては、ご多用の折とは存じますが、ぜひお運び下さいますよう、どうぞよろしくお願い申し上げます。

敬具

    1.日時:2013年3月20日(水・祝)14時〜

    2.場所:広島市まちづくり市民交流プラザ・マルチメディアスタジオ
            (http://www.cf.city.hiroshima.jp/m-plaza/kotsu.html

    3.映画「音の記憶・つながり」の概要

      上映時間・・・約60分

      出演・・・原田雅弘、千葉佳子、崇徳高等学校グリークラブ、

    広島女学院高等学校音楽部、安田女子高等学校音楽部、ほか

      撮影・構成・・・青原さとし

      製作・・・「ヒロシマと音楽」委員会、NPO法人ANT-Hiroshima

      内容・・・

      被爆の翌年、広島の学生たちが集まり合同合唱団を結成した。その団体の名は「広島学生音楽連盟」。市内の複数の学校の生徒により結成されたこの団体は、合唱活動のほか、東京から一流の音楽家を招聘したコンサートを定期的に開催するなど、原爆で荒廃した広島を勇気づけようと奔走した。
    「ヒロシマと音楽」委員会は戦後広島の音楽活動を調査する過程でこの団体の存在を知り、2011年6月に開催した「ヒロシマ・音の記憶 Vol.2〜繋がり〜」の中で、現役の高校生による合同合唱団の演奏を通じて紹介した。映画「音の記憶」では、「広島学生音楽連盟」結成時の中心メンバーだった人々へのインタビューと彼らの被爆後の長い歩みに目を向けるとともに、現代の若者がこうした活動をどう捉えるのか、2011年のコンサートに参加した現役高校生へのインタビューを通してその様子を伝えている。

以上

「ヒロシマ・音の記憶Vol.3~歩み~」 

2012年12月7日に「「ヒロシマ・音の記憶Vol.3~歩み~」を開催しました。

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純音楽茶房 ムシカ
 

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看板 「ヒロシマ・音の記憶Vol. 3.~歩み~」
 

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受付
 
 

主 旨:「ヒロシマ」をテーマにした音楽作品は、世界的なジャズピアニストたちによっても生み出されてきた。今年のコンサートで取り上げる3つのジャズ作品は、被爆30周年(1975年)、50周年(1995年)、そして21世紀最初の原爆記念日(2001年)という節目に生み出されたもので、広島の被爆後の復興の歩みにも重なっている。けれども、ここで表現されているのは、「平和」、「希望」という復興に関わるものばかりではなく、被爆者たちが背負い続ける「終わりない道」でもあり、原爆が人々に与えた傷跡が現在に至ってもなお計り知れないものであることを示している。
 「ヒロシマ・音の記憶」第3回目のコンサートでは、ジャズやモダンの作品演奏を中心に、こうした「ヒロシマ」の被爆後の歩みを振り返りたい。さらに、この度の会場は、昭和21年12月31日に第九のレコード演奏会を開催し、被爆者たちを勇気づけたことで知られる”音楽喫茶ムシカ”(ただし現在の店舗は当時のものとは異なる)で開催する。コンサートではこうした事実に触れながら、被爆から復興へと立ち上がった人々の長い歩みを音楽とともに振り返っていきたい。
 

日 時:平成24年12月7日(金)19時開演(18時開場、20時半終演)
場 所:純音楽茶房ムシカ(広島市南区西蟹屋2−2−11)
出演者:研井貴馨子(ピアノ)、トニー・ハウズ(ヴォーカル)、山本綾香(フルート)
 
<プログラム概要>
○ハービー・ハンコック《平和の街のために》(ピアノ・ソロ)
被爆から30年後の1975年6月、コンサートで広島を訪れたハービー・ハンコック(アメリカの世界的なジャズピアニスト)がその復興の様子に感銘し、徹夜で作曲したもの。翌日、曲は広島市内で演奏されるとともに、作品は広島市に寄贈された。

○マル・ウォルドロン《白い道》(ピアノ、フルート、ヴォーカル)
被爆50年目の1995年8月6日、広島市中区善正寺でのライヴで演奏される。マル・ウォルドロン(アメリカ出身、ベルギーを拠点に活躍した世界的なジャズピアニスト)は、日本人妻とともに93年に広島の平和記念資料館を訪れた際、展示されていた「白い道」という詩に惹きつけられ、その後曲をつけた。この詩は、生後40日で被爆した伊藤笙が14歳の時に書いたもの。現在も展示中。ウォルドロンはこの時急性白血病を患っており、2002年に死去。

○秋吉敏子《Hope希望》(ピアノ・ソロ/ピアノとヴォーカル)
秋吉敏子(アメリカ在住の世界的なジャズピアニスト)は、広島の被爆二世の住職からの依頼でジャズ・オーケストラのための作品《ヒロシマ—そして終焉から》を作曲した。ミレニアム最初の原爆記念日に広島市内で初演される。その第3楽章《希望》は、秋吉自身がピアノ・ソロにアレンジされ、さらにその後、谷川俊太郎によって詩がつけられた。その歌を、秋吉の娘、Monday満ちるが英訳するとともに、秋吉の伴奏で歌っている。

○広島在住の作曲家、松本憲治氏の作品
《心の「グリーンスリーブス」- 内なる慰安のために-》
《ピアノのための「碑の影」》

○その他、武満徹のソング、フルートのための作品

 

 

►  「ヒロシマ・音の記憶 Vol.3~歩み~」プログラム

►   中国新聞20121124音の記憶Vol.3~歩み~

►  「ヒロシマ・音の記憶 Vol.3~歩み~」チラシ表

►  「ヒロシマ・音の記憶 Vol.3~歩み~」チラシ裏

「ヒロシマ・音の記憶Vol.2~繋がり~」

2011年6月25日に「「ヒロシマ・音の記憶Vol.2~繋がり~」を開催しました。
たくさんの方にご来場いただき、アンケートでは貴重なご意見をいただくことができました。

 
パーカッション・アンサンブル 
・喜遊曲 「胴鉢の詠」(佐藤正二郎・作曲)
(打楽器アンサンブル:佐藤須美子、白石幸弘、山下やよい、金石あずさ、藤岡敬己、上原のぞみ)

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歌曲
野口雨情・作詞、藤井清水・作曲による歌曲
・港の時雨  
・河原柳  
・信田の藪 
・スイッチョ  
・佐渡が島
(ソプラノ独唱:藤田真弓、 ピアノ:溝辺恭子)

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お話/インタヴュー上映
音楽で復興を!~被爆直後のある学生集団の取り組み~
広島学生音楽連盟 元メンバー:千葉佳子、原田雅弘

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合同合唱  
混声合唱のためのカンタータ「土の歌」より(大木惇夫・作詞 佐藤眞・作曲)
・第1楽章 農夫と土
・第3楽章 死の灰
・第5楽章 天地の怒り
・第7楽章 大地讃頌

(合同合唱:崇徳高等学校グリークラブ、安田女子高等学校音楽部、広島女学院高等学校音楽部
指揮:猪原龍吉、ピアノ:小林知世)

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演奏会の模様は、コンサートの音楽プログラムのすべてをYou Tubeでご覧になることができます。

パーカッション・アンサンブル
http://www.youtube.com/watch?v=g6N8tTE_EvA

歌曲 藤田真弓さん
http://www.youtube.com/watch?v=tVh64mbDdJI

合同合唱  『土の歌』合同合唱団
http://www.youtube.com/watch?v=K3TZ0sApSPM

 
 

►  「ヒロシマ・音の記憶 Vol.2~繋がり~」プログラム

►  朝日新聞記事20110623

►  「ヒロシマ・音の記憶 Vol.2~繋がり~」チラシ

►  「ヒロシマ・音の記憶 Vol.2~繋がり~」開催について

「ヒロシマ・音の記憶Vol.1~出会い~」

2010年7月17日 「「ヒロシマ・音の記憶Vol.1~出会い~」を開催しました。
たくさんの方にご来場いただき、アンケートでは温かいお言葉をいただくことができました。

ギター独奏(ギター:上垣内寿光)
武満徹・作曲
・《ヒロシマという名の少年》(ca. 3’15”)
・《翼》(ca. 3’30”)
・《「フォリオス」よりⅢ》

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ギターと朗読(ギター:上垣内寿光、メゾ・ソプラノ:藤田真弓)
福島雄次郎・作曲
《生ましめんかな》 栗原貞子・詩

「ノーモアヒロシマ・コンサート」第1回コンサートから故葦原邦子さんが頻繁に歌い続けた作品

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ソプラノ独唱(独唱:藤田真弓、伴奏:溝辺恭子)
山田耕筰・作曲
・《しろばらの》 永井隆・詞
・《ヒロシマ平和都市の歌》 大木惇夫・詞
・《母のこえ》 大木惇夫・詞
・《みぞれに寄する愛のうた》 大木惇夫・詞

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「被爆体験と音楽」
お話:川崎優(作曲家)

(平和記念式典の献花の際に演奏される音楽「祈りの曲」の作曲者で被爆者)

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フルートとピアノのデュオ(フルート:土居晃、ピアノ:濱本恵康)
川崎優・作曲
・フルートとピアノのための《祈りの曲第5番「暁の祈り」》(ca. 7’00”)
・フルートとピアノのための《祈りの曲第6番「夕べの祈り」》(世界初演になる可能性)(ca. 7’00”)

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合唱(安田女子高等学校合唱部、指揮:岡村要)
新実徳英・作曲
・女声合唱とピアノのための《南海譜》より
「海」、「鳥舟」、「南海譜」 谷川雁・詩 (ca. 8’30”)
尾形敏幸・作曲
・《憧れのための子守歌》 ゼルマ=M. アイジンガー・詩
三善晃・作曲
・《空に、樹に・・・》より「生きる」 谷川俊太郎・詩 (ca. 4’25”)

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►  「ヒロシマ・音の記憶Vol.1~出会い~」プログラム

►  中国新聞20100710

►  「ヒロシマ・音の記憶Vol.1~出会い~」チラシ表

►  「ヒロシマ・音の記憶Vol.1~出会い~」チラシ裏

►  「ヒロシマ・音の記憶Vol.1~出会い~」コンサート企画案

 

「ヒロシマと音楽」を汐文社から出版

2006年7月 「ヒロシマと音楽」を汐文社から出版しました。

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「ヒロシマと音楽」 出版にあたって

「ヒロシマと音楽」委員会は被爆50周年の1995年4月より、ヒロシマに関わりのある音楽の資料作成に取り組んできました。各方面からの寄贈資料を保有している広島市の平和文化センターや、故芝田進午氏の著書「反核・日本の音楽」を出発点とし、放送メディアなどを通して眠ったままになっているデータの掘り起こしを行ってきた結果、1867曲のデータベースを集約しました。内訳をみると、約4割をクラシックが占め、ポピュラー、邦楽、民謡の順となっています。クラシックについては、その8割が声楽曲で残りの約2割が器楽曲です。ほかのジャンルでもほぼ同様な傾向で、圧倒的に歌詞をともなう声楽曲が多く、単なる抽象的な音のメッセージではなく、言葉を介してよりリアルに作者の心情を訴えたかったからと思われます。このデータベースは2004年3月に広島平和文化センターに引き渡し、2004年8月より、広島平和記念資料館のホームページで公開されています。
この取り組みで得た資料を基に「ヒロシマと音楽」の全容を本にまとめました。

初版:被爆61周年 (2006年7月10日)
出版社:(株)汐文社  03-3815-8421
編者:「ヒロシマと音楽」委員会 編
定価:1,575円(消費税込)(8月より原爆資料館売店にて販売予定)

-目 次-
-目 次-
推薦の言葉 秋葉 忠利 広島市長
はじめに
「ヒロシマと音楽」資料作成事業について 小森 敏廣
第一章 ヒロシマの音楽  その歴史的展望
音楽はいかにヒロシマを伝えてきたか 原田 宏司
第二章 ヒロシマを歌い継ぐ
平和教育の中での原爆音楽 能登原 由美
第三章 「ヒロシマと音楽」資料作成にあたって
  一 忘れ得ぬヒロシマの音楽 井上 一清
  二 ヒロシマの音楽を生み出した現場と作品(主として歌曲) 千葉 佳子
  三 ヒロシマの合唱曲 才木 幹夫
  四 ラテン系アーティストに見るヒロシマ 山崎 克洋
  五 「ヒロシマと音楽」と私 渡部 朋子
  六 高橋一之さんの話 増田 泉子
  七 歌い継がれる原爆音楽「歌謡曲」 上寺 晃子
  八 委員会の活動を振り返って 濵本 恵康
  九 市民によってつくられるヒロシマの音楽 能登原由美
第四章 作曲家からのメッセージ(五十音順)
  ヒロシマの叫びと祈り 植野 洋美
  私のヒロシマ 尾上 和彦
  ある態度表明 黒住 彰博
  ヒロシマへの祈り 糀場 富美子
  太田川とヒロシマ 伴谷 晃二
  わが信条 永井 主憲
  ヒロシマへの想い 久留 智之
  《ヒロシマ・声なき声》 細川 俊夫
「ヒロシマと音楽」データベース リスト
参考楽譜
 ・〈ヒロシマの有る国で〉
 ・〈アオギリのうた〉
 ・〈世界の命=広島の心)

 
 

「ヒロシマと音楽」資料作成事業について

広島・長崎の被爆以後、世界の多くの人々は人類の絶滅を現実のものと考え、さまざまな表現行為を行ってきた。文学、映像などの分野では、ヒロシマ・原爆・核兵器廃絶・平和に関する資料について関心も高く、データベース化も進んでいる。しかし、音楽の分野においては、資料収集すらいまだ充分とはいえない現状である。
被爆50周年の1995年4月、RCC中国放送は被爆地の放送局の使命として、開局以来取り組んで来た報道・制作事業の節目として、また2002年のRCC中国放送創立50年を念頭におき、21世紀の新たな50年の第一歩とすることを目標として、「ヒロシマ50年プロジェクト」を発足させた。そして、その「ヒロシマ50年プロジェクト」の事業の一つとして「ヒロシマと音楽」実行委員会を結成し、「ヒロシマと音楽」に関わる資料作成事業に取り組むことにした。
RCC中国放送の「ヒロシマ50年プロジェクト」企画書では、「ヒロシマと音楽」資料作成事業について、次のように記している。

被爆50年を迎えた1995年、広島の民間放送ラジオ局としての最もふさわしい事業と考え、「ヒロシマ50年プロジェクト」のひとつの事業として、「ヒロシマと音楽」資料作成事業に取り組みます。この事業は、被爆五十年を機に、音楽関係者、広島市関係機関の協力を得て、歌謡曲・ポピュラー・クラシックなど音楽のすべての部門でヒロシマ・原爆・核兵器廃絶に関わりのある曲のリストアップと掘り起こし、音源の確認、付帯資料の作成等を行い、データベース化しようとするものです。調査項目としては、曲目、部門、作曲者、作詞者、演奏者、楽譜の有無、音源の有無、音源の所有者などが考えられます。

「ヒロシマと音楽」実行委員会によるこの事業は、被爆50周年の1995年4月から2002年3月までRCC中国放送の主宰により行われたが、2002年11月からはRCC中国放送を離れ、現在の「ヒロシマと音楽」委員会に引き継がれている。2004年には当初からの念願であった広島市へのデータベース移管が実現し、新たな局面を迎えることになった。
この間、収集したデータは1999年8月からRCC中国放送のホームページ上に掲載され、2004年8月からは広島平和記念資料館の「平和データベース 音楽・音声」で掲載されている。「ヒロシマと音楽」データベースが掲載されているホームページのアドレス(URL)は次の通りである。
広島平和記念資料館の公式ホームページ 平和データベース
http://www.pcf.city.hiroshima.jp/database/
「ヒロシマと音楽」に関わる資料作成事業は、今後もこのような趣旨の音楽が生まれる限り続けられるべきものと思われる。委員会では広島平和文化センターへのデータベースの寄贈を一つの節目として、これまで各委員が関わってきた率直な印象や経験を活字にまとめ、収集したデータとともに出版に踏みきることにした。誠にささやかな成果ではあるが、私どもの取り組みの一端をご理解いただければ幸甚である。

次に「ヒロシマと音楽」データベースに関する概要を記しておきたい。
データベース作成の概要
① 「ヒロシマと音楽」で資料収集する対象

広島の原爆被害をテーマとする曲
ノーモアヒロシマの祈り・願いをテーマとする曲
核兵器のない平和な社会の希求をテーマとする曲
広くヒロシマをモチーフとする曲

② データベース作成の方針

すべてのジャンルにわたり「ヒロシマと音楽」に関する国内外のデータを入力する。
楽譜の所在、音源の有無を入力し、実用に即したデータベースを志向する。
作品や作曲者に関する情報もできるだけ入力する。

③ 資料収集の方法

RCC中国放送に保管されているレコード・CD・ラジオ番組データベースの資料、(財)広島平和文化センターの資料、広島市文化振興事業団(現広島市文化財団)の資料、『反核・日本の音楽』(芝田進午ら編 1982年 汐文社刊)の資料、等を基礎資料とする。1995年の「ヒロシマと音楽」実行委員会の設立時からRCC中国放送が放送でよびかける。音楽家ユニオン所属の作曲家・指揮者によびかける。基礎資料のデータから作曲者・作詞者へ問い合わせ、情報を補足する。

④ データベースの項目

部門、曲名、曲名(カナ)、原題、作詞者名 国名・生年~没年、訳詞者名、作曲者名 国名・生年~没年、作曲年、編曲者名 編曲年、 編成、初演年月日、初演場所、演奏者名、演奏時間、音源(有無)、楽譜(有無)、再演年月日、著作権登録(有無)、記事で構成。

データベースの概要(2004年3月25日現在)

①データベースに登録された曲数は、1867曲

分野別による内訳

  ポピュラー
歌謡曲
クラシック
邦楽
民謡
その他
77曲
142曲
642曲
29曲
13曲
964曲

②作曲年代別による内訳

  1940年代
1950年代
1960年代
1970年代
1980年代
1990年代
2000年代
年代不明
28曲
105曲
102曲
155曲
194曲
52曲
5曲
1226曲

③音源が確認されるものは463曲

保管場所は、RCC中国放送、広島平和記念資料館、作曲者本人。
楽譜が確認されるものは⑤12曲
保管場所は、RCC中国放送、広島平和記念資料館、芝田資料、作曲者本人。
音源、楽譜ともに確認されるものは223曲。

「ヒロシマと音楽」データベース リストについて

このリストは「ヒロシマと音楽」実行委員会によって1995年4月から2002年3月までの間に収集したデータを基にしているが、2002年3月以降は「ヒロシマと音楽」委員会が収集したものを掲載した。データベースの概要は「はじめに」の項で述べた通りであるが、作成にあたっては、これまで公にされている原爆被災資料広島研究会編『原爆被災資料総目録』第二集(1960年)、芝田進午ほか編『反核・日本の音楽』汐文社(1982年)、中国新聞社編『年表 ヒロシマ~核時代50年の記録~』メディア開発局出版部(1995年)を、まず底本として使用させていただいた。これらの業績がなかったなら、特に初期のデータを確認することはきわめて難しかったと思われる。心からの敬意と謝意を表したい。併せて中国放送、広島平和文化センター、広島市文化振興事業団(現広島市文化財団)の資料を参照させていただいた。さらに当時の演奏記録や録音、楽譜等を手がかりに照合したり、中国放送ラジオでの資料提供の呼びかけを通して、かなりのデータを補うことができた。
データベースの項目は、前述の通り多岐にわたっているが、この年表ではその中から、作曲年、曲名、作詞者名、作曲者名、楽譜(有無)、音源(有無)、関連記事に絞って掲載した。

 

【凡 例】

作曲年    月が判明しているものは古い順に、月が判明しないものはその後に掲げ、作曲年が判明しなかった曲は割愛した。
楽譜(有無) 所在が確認されたものは〇を記した。
保管場所は RCC中国放送、広島平和記念資料館、芝田資料、作曲者本人。
音源(有無) 所在が確認されたものは〇を記した。
保管場所は、RCC中国放送、広島平和記念資料館、作曲者本人。

収集したデータは2004年8月からは広島平和記念資料館の「平和データベース 音楽・音声」で掲載されている。
広島平和記念資料館の公式ホームページ 平和データベース 音楽・音声
http://www.pcf.city.hiroshima.jp/database/

データベースでは音源や楽譜の所在等も確認できるので、これを契機に演奏の可能性は大きく開けてくると思われる。また、平和教育教材に適した作品を紹介している。利用されることをねがう。
出版は1000冊、広島市内の小・中学校・高校に寄贈して平和教育に役立てたい。

「ヒロシマと音楽」委員会
代表 原田宏司(広島大学名誉教授)
メンバーは11名
被爆50周年の1995年4月から、ヒロシマにかかわりのある音楽のデータベース化に取り組む。放送メディアなどを通して、これまで眠ったままになっていたデータなどを掘り起こした結果、1867曲のデータベースを集約。2004年8月から、このデータベースは広島平和記念資料館のホームページ「平和データベース 音楽・音声」で公開されている。

► 中国新聞20060713「ヒロシマと音楽」出版

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ヒロシマと音楽

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